<2023年最新版>韓国サスペンス・スリラーおすすめドラマ15選!伏線回収が秀逸すぎる作品選!

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まとめ記事&特集


はじめに・・・。

 

ー観出したら止まらない。
ー考察が止まらない。


愛すべき睡眠泥棒どろぼう、韓国ドラマ。
この映画ブログを始めて早一年、韓ドラのカテゴリーも増設していくつか紹介してきましたが、
「まとめ」的な記事までは手が回らずにいました。

でもやりたい!
・・・ということで、

満を持して<2023年最新版>おすすめ韓国ドラマ15選をお届けしたいと思います。
しかも、韓ドラお得意…ヒリヒリ&ドキドキが止まらないサスペンス・スリラー編です。
これまで数々の作品を観てきましたが、その中でも特に中毒性の高い良作のみを抜粋して紹介していきますので
ぜひともお付き合いくださいませ。 
(注:私が未鑑賞の作品は入ってません…。良作を観たら来年また追加していきますね。)



サスペンス韓ドラ①「シグナル」2016年/全16話



企画Studio Dragon
制作Studio Dragon & ASTORY
製作CJ ENM
放送局tvN
脚本キム・ウニ
監督キム・ウォンソク
撮影監督チェ・サンムク、イ・ジュヨン
ジャンル犯罪、ミステリー、スリラー、SF

韓国サスペンスの名作と言えばこの作品、「シグナル」
そして2016年と言えば<Studio Dragon/スタジオドラゴン>設立の年。
CJ ENMのドラマ事業部は2010年に始まり、2016年にStudio Dragonと命名されました。
なので実は、古くは2014年の「バッドガイズ」や「ミセン -未生-」なんかも手掛けてた。
そして本作「シグナル」も実質、Studio Dragonスタジオ ドラゴンの作品となってます。(Studio Dragonホームページ参照)
練りに練られた緊迫シナリオを作り上げたのは「キングダム」や「智異山<チリサン>~君へのシグナル~」の脚本家としても有名なキム・ウニ
監督は「ミセン -未生-」「モンスター」「アスダル年代記」などで手腕を発揮した名監督テレビディレクターのキム・ウォンソク
そして出演者は名優チョ・ジヌンキム・ヘス、イ・ジェフンと豪華すぎる顔ぶれです!

実際に起こった未解決事件(華城連続殺人事件…この時はまだ未解決だった)をベースに、タイムリープで繋がった熱血刑事と若きプロファイラーが<謎の無線機>を駆使して事件解決に奮闘するクライム・ヒューマンストーリー。
ある意味ファンタジーでもあるのですが、生々しく恐ろしい事件描写、緻密で緊迫感煽るストーリー展開、人間心理の繊細さが絶妙すぎてリアル感が半端ない!
チョ・ジヌンの人間臭~い湿り気演技が味わい深く、ヒリヒリな恐怖に包まれつつも「暖かい感情」が後味として残る・・・。
そんな逸品なのです。


サスペンス韓ドラ②「ザ・プロファイラー~見た通りに話せ~」2020年/全16話



企画Studio Dragon
製作・制作Studio Dragon&エイチハウス
放送局OCN
脚本コ・ヨンジェ、ハン・ギヒョン
監督キム・サンフン、チャン・ヤンホ
クリエイターキム・ホンソン
ジャンルサスペンス、犯罪、スリラー

お次はチャン・ヒョク主演作!
後ほど紹介する「ボイス~112の奇跡」(チャン・ヒョク主演)で監督を務めたキム・ホンソンがクリエイターに就任。
企画・製作はStudio Dragonスタジオ ドラゴン…!
OCNが誇る「ヤバすぎ」黄金タッグ作品「ザ・プロファイラー~見た通りに話せ~」の登場です!
緊迫アクションのカリスマ、チャン・ヒョクのダークヒーローっぷりがカッコ良すぎて、スヨン(ex少女時代)演じる正義感ヒロインとの純朴ギャップにジワジワ来る。。
映画『毒戦 BELIEVER』でお馴染みのハンサム女優チン・ソヨンの震える演技も見ごたえありです。(ちなみに『毒戦 BELIEVER』の主演は上記↑「シグナル」のチョ・ジヌン。)

チャン・ヒョクから漂うタダモノじゃない感、さんざん焦らされてからのアクションシーンにテンション爆上がりです!
因みに個人的なMVPキャラクターは、リュ・スンス演じる皆の兄貴ヤン・マンス。
溢れ出る哀愁と優しさ、生粋の仲間愛にホロリとくる。。(韓ドラあるある絶好調!)
死んだはずの知能連続殺人犯、生きてることを隠して事件を追う天才プロファイラー、謎多き登場人物たち…。
「ボイス」を系譜とする残酷ヒリヒリに身悶えしつつ、心休まらないまま突っ走る謎解きストーリーに眠ることを忘れてしまう。
緊迫シリアス好きなら観て損なし
圧倒的なカッコ良さに身悶えします。


サスペンス韓ドラ③「秘密の森 シーズン1」2017年/全16話



企画Studio Dragon
制作Studio Dragon
製作シグナルエンターテイメントグループ、IOKメディア
放送局tvN、Netflix
脚本イ・スヨン
監督アン・ギルホ、ユ・ジェウォン
クリエイターキム・ソクウォン、キム・ソンギュン
撮影監督チャン・ジョンギョン
ジャンル法廷サスペンス、スリラー、犯罪

次は、Studio Dragonスタジオ ドラゴンが誇るサスペンス・ドラマの名作「秘密の森」シリーズの第一弾を紹介します。
先述の「シグナル」然り、スタート前後のStudio Dragon作品は特に神懸った秀作が多いですね。
監督は2023年現在Netflixで話題沸騰の復讐劇「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」や「ウォッチャー 不正捜査官たちの真実」などを手掛けたアン・ギルホ監督
さらに、「信じて観る脚本家」イ・スヨンが脚本を練り上げる。
Studio Dragon、アン・ギルホ、イ・スヨン…。中毒にならないハズが無いトライアングル(笑)
キャストも素晴らしい。
多くを語らず、微細な表情でスクリーンを魅了するファン・シモク役のチョ・スンウ、中毒性の高い存在感でもって熱血刑事ハン・ヨジンを演じるぺ・ドゥナ
「梨泰院クラス」でチャンガ会長を演じた韓ドラ&韓国映画界きってのカメレオン俳優ユ・ジェミョン氏、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のお父さんで役でお馴染みのチョン・ベス、いい味俳優のユン・ギョンホなど…韓ドラお馴染みの常連組も総出演してるので、キャスト検索の手も止まらないww。

感情を失った孤高の検事ファン・シモクと衝動的な熱血漢刑事ハン・ヨジンが共通の事件(賢察内部の賄賂事件)を追う中で出逢い、この事件の容疑者死亡を機に続く謎の連続殺人事件の真相究明に追われていく。
検察・警察・政界・財閥・・・韓国社会を支える全ての機関に内通者や隠ぺい犯が存在し、汚職揉み消しの為の新たなる事件が勃発する。
身内すら信用できない中で次々浮上する容疑者予備軍たち。
「真犯人は誰!?」
緻密過ぎてツッコみの余地が無い秀逸ストーリー&伏線回収の見事さ、事件を通して「無くした心」に向き合う主人公の魅力、高揚感を煽るカメラワーク&程よい湿り気…全てに於いて一級品です。
人気俳優揃いだし、脚本もより緻密さが求められるので…続編のニュースはいまだ未発表。
とは言え、シーズン3はスピンオフバージョンとの噂もあり待ち遠しい限りです。


サスペンス韓ドラ④「誰も知らない」2020年/全16話



企画SBSドラマ本部(ホン・ソンチャン)
制作STUDIO S(イ・ヒョンチャン)
製作SBS Media Holdings
放送局The Story Works
脚本キム・ウンヒャン
監督イ・ジョンフム
ジャンルミステリー、サスペンス、犯罪

CJ ENMから独立系ドラマ制作スタジオ<Studio Dragonスタジオ ドラゴン>が誕生したように、SBSからも<STUDIOスタジオ Sエス>という新鋭スタジオが誕生し現在注目を集めています。
大人気「ペントハウス」シリーズや「復讐代行人〜模範タクシー〜」なんかも手掛けてるスタジオ。
そんなSTUDIO Sが2020年、新人脚本家キム・ウンヒャンを起用し「2020年最高の問題作」と世に言わしめた極上サスペンスドラマが本作「誰も知らない」です。
苦労人イメージがありつつも「SKYキャッスル」で2度目のブレイクを果たした実力派女優キム・ソヒョンが孤高のヒロイン、チャ・ヨンジンを演じてます。
女性版ファン・シモクって感じで、(ファン・シモクは「秘密の森」の主人公…↑上記参照で。。)強烈なトラウマが原因で感情を無くした女刑事をとってもセンシティブに演じあげてる。
パッと見<鋼鉄女>を装ってはいるが、大親友の少年ウノの前でだけは少し寂し気な笑顔を見せる。
鋼鉄ヒロインに隠れた母性、脆さ、心細さをも繊細に演出してるところが感情移入ポイント。
そして、もう1人見過ごせないのがNEWタイプの悪(ワル)を演じたパク・フン
道化なのか悪人なのか、チャラいお調子者なのかメンヘラなのか…どうにも掴みどころのないキャラクターを演じあげてストーリーを掻きまわす。
シナリオからキャラクター設定、役作りまで完璧に仕上げられた秀逸作品です。

19年前に起こった凄惨な未解決事件「聖痕連続殺人事件」。
まだ学生だった当時、自分の身代わり?で殺された親友の無念を晴らすべく、己の人生を犠牲にして広域捜査隊チーム長にまで上り詰めたヒロイン、チャ・ヨンジン。
事件の再捜査に漕ぎつけた彼女はある手がかりを得たが、再びあの事件と酷似した遺体を突きつけられて愕然とする。。
19年前の事件、親友少年の自殺未遂と秘かなる校内イジメ、何かにつけて登場する胡散臭いセレブ経営者、実態の掴めない新興宗教…。
小さな町で隠ぺいされ続けてる何か・・・。
次の展開が気になって気になって、作品中毒になる事間違いなしです!
かなりお薦め度の高いサスペンス巨編。


サスペンス韓ドラ⑤「失踪ノワールM」2015年/全10話



企画OCN(オリジナル)
制作MBC C&I、CJ E&M
製作OCN
放送局OCN
脚本イ・ユジン
監督イ・スンヨン
ジャンルミステリー、サスペンス、犯罪、スリラー

2015年…OCNが威信をかけ、最高のキャスト陣とスタッフを迎えて製作した驚愕サスペンス・ミステリー「失踪ノワールM」
映画『ミッシング』でアカデミー賞をザワつかせた実力者イ・ユジンが脚本を書き、「ボイス2」のイ・スンヨンが監督を務める。
「正義とは何か」をテーマ軸に、捜査スタイルが全く違う2人<天才プロファイラー&ベテラン刑事>がタッグを組み、難解すぎる未解決失踪しっそう事件を追う頭脳戦ミステリー
実力派俳優キム・ガンウパク・ヒスンが静と動、対極のロマンをぶつけ合う演技対決にグッと惹きつけられます。
芸術点も高く、どの事件も名画ヒストリーを紐解く感覚で見進めていける。
現代韓国社会の闇に深くメスを入れ、尚且つエンターテインメント性にも秀でた絶品作品です。

どの失踪事件も筋書きが秀逸で、生きてるかどうかさえ定かでない被害者を救う為に繰り広げられる推理戦に緊張が止まらない!
中でも一番衝撃度強めなのが最初の事件で、死刑囚からイタズラに届く謎解きゲームに鳥肌が立ちまくり。
死刑囚を演じるカン・ハヌルのサイコパスっぷりも…相当!相当ヤバいので必見です。


サスペンス韓ドラ⑥「愛の迷宮‐トンネル‐」2017年/全16話



企画Studio Dragon
制作Studio Dragon
製作THE UNICORN
放送局OCN
脚本イ・ウンミ
監督シン・ヨンフィ
撮影監督チェ・ソンホ、ユ・ヒョクジュン
クリエイターキム・ソンミン、パク・ジヨン
ジャンルサスペンス、スリラー、犯罪、ロマンス

またまたStudio Dragonスタジオ ドラゴン創設期の代表作登場!
サスペンス・スリラーの名作「愛の迷宮‐トンネル‐」です。
ロマンスっぽい邦題&宣材ポスターに騙されないで!! ロマンス系じゃなく、ヒリッヒリの犯罪スリラーよ(笑)
先述の「シグナル」を系譜としたタイムリープ系で、緻密かつ泥臭い緊迫ストーリーとレトロな映像美が光る湿り気しめりけいっぱい抒情作品!
「ナビレラ それでも蝶は舞う」で多くの涙をさらったイ・ウンミが脚本を手掛けてるだけあって、犯罪シーンだけじゃなく温もりを感じさせるエピソードも随所に散りばめられています。
故に、主人公を演じるチェ・ジニョクの硬派な無骨さがしっくり来る。
古臭い時代ギャップクスッとポイント・・・・・・・・ですww(いい意味で…。)
あと見逃せないのが個性派俳優キム・ミンサンの名演技。
後半に向けてどんどん力量発揮してくるので…これは見てのお楽しみ♪♪

始まりの舞台は1986年、とある連続殺人事件を追っていた刑事グァンホはトンネルで犯人に襲撃され、そのショックからか…まさかの30年後にタイムスリップしてしまう。
そこで判明したのは、さっきまで追いかけてた事件が30年後も解決出来てない事実!
身分を偽って警視庁に潜り込み、時代を超えた捜査に乗り出すグァンホだったが・・・。

30年というタイムリープの中で運命的に繋がり合う人々の思い、ジリジリと忍び寄るサイコパス殺人鬼。。
大河ドラマさながらの人間ドラマ、ヒリヒリ謎解き、驚愕の伏線回収に胸の興奮が止まらない!


サスペンス韓ドラ⑦「ヴィンチェンツォ」2021年/全20話



企画Studio Dragon(キム・ヨンギュ、キム・ジェヒョン)
製作・制作LOGOS FILM(イ・チャンス、チャン・セジョン)
放送局tvN、Netflix
脚本パク・ジェボム
監督キム・ヒウォン
撮影監督ソン・ヨフン、イ・チョングン、チョ・ヨンチョン、イ・ギョンジュ
クリエイターイ・チャンス、チャン・セジョン
ジャンル犯罪、サスペンス、ブラックコメディ、スリラー

お次は2019年の作品。
2019年といえば…コロナ禍の巣ごもり生活で世界中が熱狂した韓流ムーブメント絶頂期!
「愛の不時着」や「梨泰院クラス」大流行で韓ドラファンが急増する中、颯爽と現れたノワール・エンターテインメント作品が本作「ヴィンチェンツォ」
主演はルックス、人気、実力…共に韓国トップクラスを誇るソン・ジュンギ
彼を取り巻くキャラクター達もカメレオン俳優ユ・ジェミョン氏に加え、イム・チョルス、 クァク・ドンヨン、ヤン・ギョンウォンなど…注目度抜群の個性派揃いで嬉しくなる。
脚本家はパク・ジェボム
映画&韓流ドラマのパロディ・シーンを散りばめたワクワク展開でマニア心を刺激し、ビジランテ映画の如き復讐連鎖劇、スタイリッシュすぎる名言で高揚感を煽る。
監督は「愛の不時着」や「シスターズ」、「運命のように君を愛してる」なども手掛けた女流大ヒットメーカー、キム・ヒウォン監督。
緊迫と抜け感…反比例なムードを巧みに操り、シネティックかつスタイリッシュな世界観を築き上げています。
バイオレンスは過激に、チーム・プレーはテンポよく!ですね。

マフィア一家の養子としてイタリアで育ち、組織の顧問弁護士にまで上り詰めたクール・ガイ、ヴィンチェンツォ・カサノが主人公。
独断的なやり口で内部抗争を征し、イタリアを出て故郷ソウルに身を隠すが莫大なる金塊目当て・・・・・・・・・でまたひと暴れする。
お人好し弁護士、無力な雑居ビル住人たちとタッグを組み、「毒 vs.毒」な壮絶戦を繰り広げる!
とにかくカッコ良く、エンターテインメント性抜群な作品です。


サスペンス韓ドラ⑧「カイロス~運命を変える1分~」2020年/全16話



企画クォン・ソンチャン
製作・制作OHSTORY、Blossom Story
放送局MBC
脚本イ・スヒョン
監督パク・スンウ
クリエイターソン・オクヒョン
ジャンルサスペンス、ミステリー、タイムリーフ、スリラー



「カイロス~運命を変える1分~」は、MBCが新鋭の監督・脚本家とタッグを組んで製作したタイムクロッシング・スリラー作品。
世界共通、誰にとっても一番身近な所持品といえば携帯電話。
この最も個人的なアイテムが何かしらの理由で他人の手に渡り、知るはずのなかった真実を突き付けられ、さらには凶悪事件の渦中に立たされてしまう…そんな逃げ場のない恐怖を描いた衝撃サスペンス。
シン・ソンロク&イ・セヨン主演組に若手実力派アン・ボヒョン、ナム・ギュリなど豪華キャスト陣が繰り広げる迫真の演技対決も見どころのひとつです。
そして、個人的に「見ごたえあるなぁー…」感が一番強かったのはアン・ボヒョンの演技
激情とセンシティブが入り混じった表情があまりに崇高で…もう感情移入せずにはいられませんでした。
ワル味を帯びた悲哀がとことん似合う役者さんですね。

主人公は、母の医療費稼ぎに青春を捧げる苦学生ハン・エリと若きエリートのキム・ソジン。
真逆の人生を送る2人だけど、ある日ソジンの愛娘が消息を絶ったのを機に間接的に出会う。
見知らぬ2人を繋いだのはエリが無くした携帯電話だったが、会話には何故か1ヵ月のタイムラグが…?!
縁もゆかりもない、生きてる時空までも違う2人が「1分」を通じて協力し合い、未来を変えるべく事件奪回に奮闘する物語。
緊張と恐怖心を煽るダーク演出、世相交じりの辛辣人間ドラマ緻密な謎解きと伏線回収…そこに過激なるメロドラマまで加わったフルコース的逸品!
あっという間の完走が約束されたサスペンス巨編です。


サスペンス韓ドラ⑨「マウス~ある殺人者の系譜~」2021年/全20話



企画tvN(チェ・ジンヒ)
制作HIGROUND、スタジオインビクトゥス
製作CJ ENM(イ・ギョンソン)
放送局tvN
脚本チェ・ラン
監督チェ・ジュンべ、ソン・チウク
ジャンル犯罪サスペンス、ミステリー、スリラー、ノワール

これ、心理的にめっちゃ恐いやつ。
国民の弟イ・スンギ主演の犯罪スリラー「マウス~ある殺人者の系譜~」
もうオープニングから凍り付くから(笑)
サイコパス系は怖いのよ。
緻密過ぎる緊迫シナリオを書き上げたのは、歴史ドキュメンタリー構成作家を経て「一枝梅」でドラマ脚本デビューしたチェ・ラン。「ブラック〜恋する死神〜」の脚本も彼女ですね。
そして監督はチェ・ジュンべ
ラブロマンス作品を匂わせつつ猟奇的描写でヒリヒリさせたドラマ「ここに来て抱きしめて(2018年)」で得意分野を見せつけた彼がここに来て本領発揮!…なのです。

ストーリーとしては、25年前に韓国全土を恐怖のどん底に突き落としたヘッドハンター連続殺人事件(殺害後に頭部だけを切断・・・・・・・して持ち去る…という奇怪極まりない猟奇事件)をベースに、当時の事件で両親を殺された復讐漢・・・刑事コ・ムチ&若き純朴巡警チョン・バルム師弟コンビが大奮闘、事件真相の追求&真犯人粛清に挑む物語。
すべての行動癖、手にする物、アクセサリー…食べ物や飲み物にまで伏線を忍ばせ、2転3転どころか根底をも覆す大どんでん返しで観る者の足を蹴倒しにかかる。
あまりの怖さに凍り付くけど、「続きを観ないのはもっと怖い…!」というスパイラル展開が心憎いww。
イ・ヒジュンの激情演技に泣き、イ・スンギの「見たことなかった演技」に眠気を吸い取られていく。。
寝不足&一気見確実なので、時間の確保は万全に♪


サスペンス韓ドラ⑩「スリーデイズ ~愛と正義~ 」2014年/全16話



企画SBSドラマ本部
製作・制作ゴールデンサムピクチャーズ、C-JeS Studios
放送局SBS
脚本キム・ウニ
監督シン・ギョンス、ホン・チャンウク
ジャンルサスペンス、アクション、スリラー、リアルタイム


「スリーデイズ ~愛と正義~ 」は、後に「シグナル」「キングダム」で大躍進を遂げた脚本家キム・ウニが2014年に産出した名作サスペンス。
ハン・ソッキュ&チャン・ヒョクがW主演した2011年のミステリー時代劇「根の深い木〜世宗大王の誓い〜」で華々しくデビューしたシン・ギョンス監督の3作目作品となります。
主演はex-東方神起・JYJのパク・ユチョン(当時28歳)。
事件に翻弄される大統領役には「梨泰院クラス」のお父さん役でもお馴染み、信頼できる演技職人としても名高いソン・ヒョンジュ氏。
頼れるバイプレーヤー、みんなの兄貴アン・ギルガンが重要な役どころで登場するのも嬉しいポイント♪
「24 -TWENTY FOUR」に触発されたリアルタイム・犯罪ストーリーで、3つのセグメントがそれぞれ72時間(3日間)設定で進行していきます。

事の発端はイ・ドンフィ大統領の襲撃事件。
若き大統領警護官ハン・テギョンは厳戒態勢の任務に加わり、秘密裏に決行されつつある「韓国大統領の暗殺」阻止に奔走することとなります。
「機密文書98」を残して死んでいった父、陰謀の内通者かもしれない政治スタッフ、謎の秘密結社、そして真の権力者…。
「正義感」と「忠誠心」だけで無謀な戦いに挑み、誰一人信じられない渦中で「陰謀の核」を見つけ出す。
キレッキレ躍動感なカーチェイス、強烈すぎる銃撃戦、ドロッドロの激情に激しく鳥肌なのです。
ヒーロイズム全開、ヒリヒリ度満点なサスペンス・アクション巨編です。



サスペンス韓ドラ⑪「怪物」2021年/全16話



企画JTBC
制作セルトリオンEntertainment、JTBCstudios
製作パク・ジェサム、パク・ソンウン、キム・ジウ
放送局JTBC
脚本キム・スジン
監督シム・ナヨン
撮影監督チャン・ジョンギョン、クォン・ビョンス
ジャンルミステリー、スリラー、犯罪、ノワール、サスペンス、ピカレスク

2021年、韓国サスペンス・スリラー好きが期待しまくった作品のひとつが本作「怪物」
作品意図を反映したメインポスターの芸術性にも心くすぐられました。
一目瞭然のポスター・ビジュアルって大事。
主演を務めるのは演技モンスター・・・・・・・、別名目の血管で演技する俳優・・・・・・・・・・・(わかるけども…ww)として名高い名優シン・ハギュン&若手演技派のホープ、ヨ・ジング
ストーリーの核は心理戦なので、演技派を配置するのは絶対条件でしょう!
ちなみに脚本・監督ともに女性クリエイターが名を連ねています。
繊細なヒューマン・ストーリーを得意とする脚本家キム・スジン(「まぶしくて ー私たちの輝く時間ー」)が人間の本性・・・・・に焦点を当てた辛辣ストーリーを練り上げ、センシティブな演出を得意とするシム・ナヨン(「十八の瞬間」「良くも、悪くも、だって母親」)がメガホンを取る。スリラーの巨匠!…とかじゃない2人。
繊細な感性があってこそ人間の深層心理に寄り添えるし、現実味あるリアルな恐怖を描き出せる。
実質的なバイオレンスよりもっと深い闇、普通の人間が悪に目覚める瞬間の怖さ。
主演2人の壮絶そうぜつ演技対決もエピソードが積まれる毎にヒートアップし、我が頭脳を結集させても誰が正義・・・・かわからなくなってくる緊張感。
・・・これぞ本格サスペンス!

作品の舞台は、閉鎖的だけど愛すべき小さな町マニャン。
20年前の猟奇連続殺人事件で妹を失った挙句容疑者ようぎしゃ扱いまでされたイ・ドンシクも、今や警察官であり町のムードメーカー的存在。
突然転任してきたお坊ちゃまエリート、ジュンソンとパートナーを組まされたのが少し面倒くさい。
そんなある日、20年前を彷彿とさせる猟奇事件が再び勃発し…ドンシクがひた隠しにしてきた正義への執念報復の門扉も完全に開け放たれていく…。

全ての人物を疑い、全ての事実を裏読みしたくなる怒涛のクライム展開。
ジワジワと忍び寄る恐怖に沼落ち必至です。


サスペンス韓ドラ⑫「ボイス~112の奇跡」2017年/全16話



企画Studio Dragon
制作キーイースト(KEYEAST)
製作CJ ENM
放送局OCN
脚本マージン・ウォン
監督キム・ホンソン
撮影監督カン・スンギ、チュクァンチェ
クリエーターチェ・グァンヨン、マ・ジョンフン
ジャンルサスペンス、サイコスリラー、犯罪

冒頭2番目の「ザ・プロファイラー~見た通りに話せ~」に続き、またもやチャン・ヒョク主演の名作スリラーを紹介!
監督はその「ザ・プロファイラー~」のクリエイター、キム・ホンソン
そして企画はもちろん…Studio Dragonスタジオ ドラゴン
OCNが誇る「ヤバすぎ」黄金タッグの第一弾は2017年「ボイス~112の奇跡」でした。
韓国スリラー好きにはタマらない実話ベースのアクション・サスペンスで、殺人鬼に妻を殺された熱血刑事&同犯人に父を殺された女性ボイス・プロファイラーコンビが凶悪犯罪に立ち向かう人気シリーズ。(日本やタイでもリメイクされましたね。)
チャン・ヒョク主演のシーズン1、イ・ジヌクにバトンタッチしてのシーズン2・3、そしてソン・スンホン主演の4…と現在シーズン4まで製作されてます。
因みに女性ボイス・プロファイラー役のイ・ハナは全シリーズで続投し続けてる。

内容としては、被害者の生死を分けるタイムリミットとされるゴールデンタイム・・・・・・・・中に「112通報センター」が事件の概要&現場位置を正確にキャッチ、この情報を受け取った「ゴールデンタイム・チーム」が直行し、素早く被害者救出・犯人確保をする。
鮮やかな連係プレーでもって、次々出現する殺人鬼から国民を救っていくストーリー。
因みに、序盤からものすごく怖いです。
グロテスクだったり、「痛い!見たくない!」と発狂しちゃう描写だったりもバンバン出てきます。(ちゃんとモザイクが入るのは有難い。。)
なんですが…主軸となるストーリーがしっかり練られてて感情移入しやすい事、人の温かさ・優しさも反比例的に描かれている事で「観続ける勇気」が湧いてくる。
チャン・ヒョクの無骨な哀愁とクールなアクション、イ・ハナの女性らしさを失わない・・・・・・・・・・指揮官っぷりもエピソードを重ねるごとに中毒性を帯びてくる。
そして思わせぶりなラスト・・・。
そりゃシーズン2作るし、観るよね(笑)
(イ・ジヌク好きだけど、「ボイス2」はチャン・ヒョク続投が望ましかったね…。)


サスペンス韓ドラ⑬「シスターズ」2022年/全12話



企画tvN(ホン・ギソン)
Studio Dragon(キム・ヨンギュ)
制作Studio Dragon
製作Studio Dragon
放送局tvN
脚本チョン・ソギョン
監督キム・ヒウォン、クォン・ヨンイル
クリエーターチョ・ムンジュ
ジャンルサスペンス、スリラー、ノワール、犯罪、ロマンス、ブラックコメディ

まだまだ来ますよStudio Dragonスタジオ ドラゴン
次に紹介するのは「シスターズ」
女流大ヒットメーカー、キム・ヒウォン監督作品の再登場です。(「ヴィンチェンツォ」「愛の不時着」なんかも手掛けた実力者)
主演は韓国一のハート泥棒キム・ゴウン
しかもシナリオは『親切なクムジャさん』『毒戦 BELIEVER』などの大作映画を手掛けてる女流脚本家チョン・ソギョンが手掛けてる。
Studio Dragon、集めるよね!
どんでん返しを擁する秀逸ストーリー、アート好きを唸らせる淫美な映像世界、ドロッドロの人間模様…そして犯罪ターンの恐ろしさ。
総ての均衡が完璧です。

不朽の名作著「若草物語」を読んだチョン・ソギョンが、「マーチ姉妹が現代韓国で生きてたら?」とイマジネーションを膨らませて落とし込んだのが主人公オ姉妹たちのキャラクターなんだそうです。
貧困によって連帯感を深める姉妹ヒロイン像はそのままに、圧倒的勝利を目指すが故にハマってしまった「犯罪の沼」でどのように愛を貫くのかを辛辣に描き切っている。
お洒落かつ心憎い伏線、突然のクライム展開、たかが外れると狂人にしか見えなくなっちゃう登場人物たちにヒリヒリしっぱなしです。
サイコパス演じさせたら韓国一、 「笑顔の悪役」オム・ギジュンも登場しますよ!震えるよ!
妻役のオム・ジウォンもド迫力過ぎた(笑)
ただ、何と言っても見ごたえあるのはキム・ゴウン。
親しみやすさの中にある妙な謎めき、コケットなエロチシズム、ふわぁ~っと香ってくる妖艶さ…。
「匂いを感じる女優」っていう言葉がしっくりくるかな。。(姉妹サイト「ネコっ家」でも書きましたが。)
ヤバいくらいに憑りつかれた表情もいい。
ミステリーにブラック・ユーモアを溶け込ませ、豪快な愛憎描写で沼落ちさせてくれる。
スタイリッシュで美しい極上サスペンスです。


サスペンス韓ドラ⑭「被告人」2017年/全18話



企画SBSドラマ本部(ハン・ハンファン)
製作・制作シグナルエンターテイメントグループ、STUDIO S
放送局SBS
脚本チェ・スジン、チェ・チャンファン
監督チョ・ヨングァン、チョン・ドンユン
撮影監督チョン・ミンギュン、パク・ミンソン
クリエーターパク・ヒョンギ、ミン・ヒョンイル、イ・ソンジン
ジャンル法廷ドラマ、スリラー、サスペンス

次に紹介するのはSTUDIO S渾身のリベンジ系法廷サスペンス「被告人」
脚本家はチェ・スジンで監督はチョ・ヨングァン
2人とも本作とは畑の違う<ロマンス系>で手腕を発揮してきたクリエイターでした。
しかし、ロマンス系ドラマを作り上げてきた2人だからこそ描ける男女バディー劇、主人公の父性愛、(囚人たちの)コミカルな友情劇がヒリヒリの緊迫ストーリーを味わい深いものにしてる。
主演は視聴率手形俳優と名高い演技派俳優チソン
甘いマスクと反比例する豹変演技が凄いです!
あと、本作にも 「笑顔の悪役」オム・ギジュンが登場します。震えます(笑)
予測不能のストーリー展開と痛快な巻き返し、緊迫の頭脳戦に愛する家族の謎…次から次から裏切りの展開が巻き起こるので途中下車は不可です。

ソウル中央地方検察庁のエース検事として働き、愛する妻や娘に囲まれて幸せな日々を過ごす主人公ジョンウが突然刑務所で目を覚ます…という初盤のくだりからグっと心掴まれる。
罪状は、あろうことか「妻娘殺人」。
しかも事件当日から4ヵ月間の記憶がバッサリ無くなってる!
「俺は本当に妻と娘を殺したのか?」記憶喪失である以上、他殺だとも言い切れない…。
だんだん蘇る記憶と仕組まれた陰謀、怒涛の頭脳戦とリベンジ対決にハラハラが止まらない!
これ観たら暫くは他の作品観る気になれない…そんな没入度満点ドラマです。


サスペンス韓ドラ⑮「ウォッチャー 不正捜査官たちの真実」2019年/全16話



企画Studio Dragon
製作・制作Studio Dragon
放送局OCN
脚本ハン・サンウン
監督アン・ギルホ
クリエーターキム・ヨンギュ
ジャンル犯罪サスペンス、ミステリー、スリラー

そして最後の締めくくりは・・・。
やっぱりStudio Dragonスタジオ ドラゴン作品
演技神ハン・ソッキュ主演の2019年作品ウォッチャー 不正捜査官たちの真実」です。
監督は再び登場、「秘密の森」「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」のアン・ギルホ監督
脚本は「グッドワイフ~彼女の決断~」を手掛けたハン・サンウンが担当しています。
警察内部の不正を暴く裏部隊「不正捜査チーム」が犯罪裏に蠢く暗黙の利害関係に容赦なく切り込み、権力中枢を追い込んでいく人間群像サスペンス。

15年前に起こった殺人事件で当事者となった3人(被害者の息子・刑事・検事)がある事件を切っ掛けに再び巡り合い、それぞれの目的を胸に隠しつつ不正捜査を共にする物語。
慕っていた先輩刑事が不正に手を染めたのがトラウマ&失望となり、正義を貫くべく警察内部の監視者となった孤高の男ト・チグァンをカリスマ全開のハン・ソッキュが演じ切る。
冷静に真実を見抜き、時に味方をも惑わす異色漢ト・チグァンの「読めない心」を代弁するかのような視線・口元、所作が緊張を呼び起こす。
人の数だけ正義があり、様々な愚かさ・良心・葛藤がある。
本当に監視すべきは何なのかを考えさせられつつ、息つく暇ない心理戦に惹き込まれていきます。
国民の弟ソ・ガンジュン、それにホ・ソンテ、アン・ギルガンなど韓ドラお馴染みのいい味俳優たちも大活躍するので、エンタメ的にも大満足です!

最後に・・・。

<2023年最新版>おすすめ韓国ドラマ15選(サスペンス・スリラー編まとめ)と題し、記憶に残る良作を紹介してきましたが楽しんでいただけましたか?
私はすっかり燃え尽きました(笑)

今後も趣向を変え、時々はレビュー記事以外の特集記事も作っていこうと思ってます。
くつろぎの時間にでもちょっと立ち寄ってみてくださいね。

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